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- 吉本 政弘
- 愛媛大学医学部附属病院放射線部
書誌事項
- タイトル別名
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- 4. EVALUATION OF IMAGE QUALITY REGARDING THE PHYSICAL FACTOR
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説明
高速現像処理システムの画質は, 従来の90秒処理システムと同等以上である.このことについては, 各社より高速処理システムが開発されるたびに本学会にもたくさんの会員の研究発表があり, 同様な評価が得られている.高速現像処理は, 現在のところオルソフィルムを対象にしており, レギュラーフィルムに対しては, 対応が遅れている.オルソシステムは増感紙やフィルムの技術進歩がめざましく, 従来のレギュラーシステムと同等の感度でありながら, 画質が飛躍的に向上している.それで, 胸部撮影領域に使用される比較的低感度のオルソシステムは, 高速現像処理システムとあいまって, 画質向上の発展が期待できる.医師は, X線写真の読影に際し, 形や大きさの形態ばかりでなく, 周囲の組織とのコントラストや, 微細な粒状陰影とか, 血管陰影のボケ具合いなどを観察している.また, 経時的な経過観察においては, 一定の画質の画質条件で撮影されていることが前提となっている.したがって, 一定の品質を保つとともに, 増感紙やフィルムなどのシステムの変更があれば, それを知らせるなどの医師とのコミュニケーションが必要と考える.
収録刊行物
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- 日本放射線技術学会雑誌
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日本放射線技術学会雑誌 48 (12), 2117-2122, 1992
公益社団法人 日本放射線技術学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206378907264
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- NII論文ID
- 110003469997
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- ISSN
- 18814883
- 03694305
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可