書誌事項
- タイトル別名
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- [Serum cholinesterase isozyme and its clinical significance].
- 特にその臨床的意義
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説明
コリンエステラーゼアイソザイムは従来各バンドの相互交換性が問題とされ,臨床的報告は殆んどない.しかしポリアクリルアミドゲル,特にgradient gel slab電気泳動を用いることにより安定した成績をうることが出来た.これを各種消化器疾患血清について行つた所,正常血清が鋭い1,2,3のバンドを示すのに反し,肝硬変症ではこれらの融合による二峰化及び鈍化,癌では1の鈍化,バンドの縮少が見られ,脂肪肝では正常バンドが強調される形を示した.肝硬変症に見られるピークの鈍化は加熱血清の変化と類似する.<br>これらの点より,コリンエステラーゼアイソザイム測定は総活性の変化を更にくわしく分析出来る.
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 76 (2), 196-204, 1979
一般財団法人 日本消化器病学会