血清コリンエステラーゼアイソザイム  特にその臨床的意義

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  • [Serum cholinesterase isozyme and its clinical significance].
  • 特にその臨床的意義

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コリンエステラーゼアイソザイムは従来各バンドの相互交換性が問題とされ,臨床的報告は殆んどない.しかしポリアクリルアミドゲル,特にgradient gel slab電気泳動を用いることにより安定した成績をうることが出来た.これを各種消化器疾患血清について行つた所,正常血清が鋭い1,2,3のバンドを示すのに反し,肝硬変症ではこれらの融合による二峰化及び鈍化,癌では1の鈍化,バンドの縮少が見られ,脂肪肝では正常バンドが強調される形を示した.肝硬変症に見られるピークの鈍化は加熱血清の変化と類似する.<br>これらの点より,コリンエステラーゼアイソザイム測定は総活性の変化を更にくわしく分析出来る.

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