両側乳糜胸水で発症し,病状の進行とともに胸水の性状が変化した胃癌の1例

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  • A case of gastric cancer detected incidentally following to chylothorax, followed by change in the appearance of pleural effusion with cancer progression

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抄録

症例は64歳男性.前胸部痛および右下腿浮腫にて当院受診,精査目的に入院となった.両側胸水を認めたため,穿刺したところともに乳糜胸水であり,左胸水の細胞診で低分化型腺癌を認めた.精査にて4型胃癌が原発巣であると診断した.両側乳糜胸水を来す胃癌は極めてまれであり,また乳糜胸水から淡黄色の胸水への変化が認められ,乳糜胸水の成因を考える上で示唆に富む症例であると思われたため報告する.<br>

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