書誌事項
- タイトル別名
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- Metabolic syndrome and NAFLD/NASH
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説明
<p>NAFLDはメタボリックシンドロームの肝臓における表現型と考えられるが,このうち進行性の病変としてNASHの発症機構が注目されている.われわれは最近,新しいNASHモデルマウスの開発に成功し,メタボリックシンドロームを背景として,どのようにしてNAFLD/NASHを発症するのかに関する手掛かりを得てきた.過剰な脂肪蓄積により細胞死に陥った実質細胞(脂肪細胞・肝実質細胞)とマクロファージや線維芽細胞などの間質細胞の相互作用の場として,肥満の脂肪組織とNASHの肝臓に共通するcrown-like structures(CLS)あるいはhepatic CLS(hCLS)に着目し,NAFLD/NASHの発症機構の解明と早期発見・発症前診断のためのバイオマーカーや治療戦略の開発が期待される.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 114 (5), 834-838, 2017
一般財団法人 日本消化器病学会