日本およびアメリカ産アルファルファモザイクウイルス(AMV)の血清学的関係

書誌事項

タイトル別名
  • Serological Relationship among Isolates of Alfalfa Mosaic Virus isolated in Japan and U.S.A.
  • ニホン オヨビ アメリカサン アルファルファモザイクウイルス AMV ノ ケッセイガクテキ カンケイ タンポウ エイブン

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説明

福島県下で採集されたAMVの1系(AMV-B)について,接種による各種植物の反応および血清反応を,アメリカ・カリフォルニア株(AMV-C)11)およびウィスコンシン株(AMV-W)5)と比較した。<BR>AMV-Bは病徴の上からAMV-Cにもっとも近く,血清反応では,AMV-B, AMV-C, AMV-Wはそれぞれの抗血清に対して相互に陽性反応を示した。またそれらはベルギー産AMV (AMV-ta59)15)抗血清との反応も陽性であった。AMV-BおよびAMV-Cの交叉吸収試験の結果,両株の抗原性に差異は認められなかった。以上の結果からAMV-BはAMV-C, AMV-WおよびAMV-ta59と血清学的に近縁と考えられる。なお,AMV-B感染タバコ葉汁液の熱処理を行ない,感染力と抗原性とを調べた結果,感染力が失なわれると抗原性も失なわれた。

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