HCV初発肝癌の発見契機におけるdirect-acting antivirals(DAA)治療の臨床的意義

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  • The impact of direct-acting antiviral therapy on the diagnosis of hepatitis-C virus-associated hepatocellular carcinoma

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抄録

<p>C型肝炎治療において,インターフェロン(IFN)がベースであった時期と現在のdirect-acting antivirals(DAA)が主役になった時期でのC型初発肝癌の発見契機を比較した.抗ウイルス治療目的で紹介され,肝癌が発見された例は,IFN時期2例(1.7%),DAA時期8例(20.5%)と,DAA時期で有意に高率であった.DAA治療目的で紹介され肝癌が発見された患者の年齢中央値は69歳で,肝硬変の割合は13%と低率で,腫瘍径中央値16mmで全例が切除あるいは局所治療が可能であった.DAA治療の登場は病診連携を推進し,肝癌早期発見に寄与していると考えられた.</p>

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