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- 石川 秀樹
- 京都府立医科大学分子標的癌予防医学
書誌事項
- タイトル別名
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- Colorectal cancer prevention of familial adenomatous polyposis
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説明
家族性大腸腺腫症における大腸癌発生予防の標準的治療は,外科的大腸全摘術のみである.しかし,外科的大腸全摘術は,術後の患者の生活の質を著しく低下させるため,内視鏡的にポリープを徹底的に摘除したり,薬を用いて大腸ポリープの増大を抑制する化学予防をしたりすることにより手術を避ける目的の研究が行われている.本稿では,家族性大腸腺腫症に対する大腸内視鏡による大腸ポリープ徹底的摘除と,化学予防臨床試験の研究状況を紹介した.化学予防薬や内視鏡的ポリープ切除は,近い将来,臨床応用されることが期待される.
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 113 (7), 1191-1195, 2016
一般財団法人 日本消化器病学会