タバコモザイクウイルス感染Samsun NNタバコプロトプラストから形成されたカルスにおけるえ死斑の出現とウイルスの分布

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タイトル別名
  • Necrotic Lesion Formation and Virus Distribution in Callus Which are Derived from Samsun NN Tobacco Protoplasts Inoculated with Tobacco Mosaic Virus.
  • タバコモザイクウイルス感染Samsun NNタバコプロトプラストから形成されたカルスにおけるえ死斑の出現とウイルスの分布〔英文〕
  • タバコ モザイク ウイルス カンセン Samsun NN タバコ プロトプラス

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説明

Nicotiana tabacum var. Samsun NNの葉肉プロトプラストにTMV-RNAを接種し,これを培養してカルスを形成させたところ, 95%以上にウイルスの増殖が認められたが,カルスの生育の初期には細胞のえ死は誘起されなかった。しかし,カルスの生育がすすみ,その直径が3mm以上になると,その一部にえ死斑が形成された。このえ死斑部には,多量のウイルスが増殖しており,他の部位より小さな細胞が密に集合していることが認められた。その後,え死斑部位はほとんど拡大しなかったが,カルスの他の部位は盛んに生育した。これらの結果は,このえ死斑部はTMV接種によりSamsun NNタバコの葉に形成される局部病斑に相当し,このタバコのN因子の発現には細胞が密に集合した組織構造とそこでの多量のウイルスの増殖が必要であることを示していると考えられた。さらに,このえ死斑を形成したカルスから多数のシュートを分化させることができたが,これらはすべてウイルスフリーであった。

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