肺癌による癌性疼痛治療中に敗血症性ショックとなり死亡したS状結腸憩室漿膜下穿通の1剖検例

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  • An autopsy case of penetration of a sigmoid colon diverticulum with septic shock during the treatment of lung cancer-related pain

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抄録

症例は70歳男性.Stage IV肺腺癌による癌性疼痛の治療中,腹痛をともなうショックに陥った.CTで後腹膜内,大腿周囲の筋層に空気像がみられ,消化管後腹膜穿通による敗血症性ショックと考えられた.剖検でS状結腸憩室の漿膜下穿通と診断した.本症例の病態は主に空気の漏出であり,膿瘍形成・腹膜炎所見を認めなかった.穿通では腹腔内穿孔と異なり腹痛の顕在化が乏しく,注意が必要である.

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