書誌事項
- タイトル別名
-
- Diagnosis and management for gallbladder polyps
この論文をさがす
説明
胆嚢ポリープとは,胆嚢内腔に隆起する20 mm程度までの病変の総称で,上皮性か非上皮性か,良性か悪性かは問わない.多くは治療不要なコレステロールポリープであるが,癌・腺腫も含まれ鑑別が必要である.診断には腹部超音波検査,超音波内視鏡検査が有用であるが,画像のみの診断確定は困難である.過去の文献から,10 mm以上,広基性,充実性低エコーを呈するものは癌・腺腫の可能性が高く胆嚢摘出術が推奨される.また,増大傾向を認めるものも癌・腺腫の可能性があり経過観察も重要である.特に初めて発見された胆嚢ポリープは10 mm以下でも初回は慎重に3~6カ月後の経過観察とし,数年間変化がなければ1~2年毎とすることが望ましい.
収録刊行物
-
- 日本消化器病学会雑誌
-
日本消化器病学会雑誌 112 (3), 444-455, 2015
一般財団法人 日本消化器病学会