味液およびアミノ酸の活性炭による脱色について
書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on the Decolorization of Amino Acid Solution by Several Active Carbons
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説明
白しょうゆの製法,品質改良のために,味液,アミノ酸などの脱色したものを一部加用する目的で,活性炭の脱色条件,脱色直後および保存後の色調,脱色による窒素の損失,ならびに活性炭の必要量などについて試験を行なった。<BR>(1) 脱色を行なう際,温度は50~80℃,時間は30~60分の範囲を調べたが,脱色力は各条件間に大きな差はなかった。<BR>(2) 基質pHの低いほうが脱色効果は大きい。<BR>(3) テストした6種の活性炭のうち,脱色力のすぐれているものが3点,劣っているものが3点あり,活性炭の選択はきわめて重要である。<BR>(4) 脱色による色調の変化は,x, yはともに減少し,Y%は増加するが,これを保存した場合yは処理しなかったものより大きくなるものがある。色調分布では脱色により黄色帯が増加し,赤色帯,青色帯は減少する。<BR>(5) 窒素の損失はpHの低いところで脱色を行なったものが大きく,また活性炭使用量の増加に伴って大きくなる。<BR>(6) 味液を脱色して白しょうゆに加用する場合,従来の白しょうゆの色調に調整するには,2倍希釈では1.8~3.6%, 3倍希釈では1.2~2.5%前後の活性炭を用いて脱色を行なう必要がある。
収録刊行物
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- 日本食品工業学会誌
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日本食品工業学会誌 11 (2), 56-61, 1964
社団法人 日本食品科学工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206405240448
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- NII論文ID
- 130003787639
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- ISSN
- 00290394
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可