化工澱粉糊化粒子の膨潤に及ぼすずり応力の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Cross-linking Levels and Starch Concentration on Shear-dependent Flow Properties of Gelatinized Modified Starch Suspension
  • カコウ デンプン コカ リュウシ ノ ボウジュン ニ オヨボス ズリ オウリョク ノ エイキョウ

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説明

化工澱粉糊化液にずり応力を負荷すると,ずり応力に依存して流動性が増加あるいは減少する流動挙動が確認された.この原因を化工澱粉の糊化とずり応力負荷に伴う澱粉粒子の膨潤の面から考察するために,市販のリン酸架橋度の異なる化工澱粉を使用し,これらの糊化液の濃度やずり応力負荷時の流動性,みかけ粘度,糊化澱粉粒子径,粒度分布を測定した.<BR>ずり応力負荷によって糊化液の流動性が増加する挙動は,負荷ずり応力によって膨潤澱粉粒子が崩壊して,糊化澱粉粒子径が小さくなることで,みかけ粘度が低下することが確認された.この澱粉粒子が負荷ずり応力で崩壊する現象は,低リン酸架橋度で高濃度の糊化液で見られた.逆に,流動性が減少する挙動は,負荷ずり応力の増加に伴って糊化粒子が再膨潤して粒子径が増大することで,みかけ粘度が発現して起こった.この流動性減少挙動は,高リン酸架橋の高濃度糊化液で認められた.

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