ブリの実験的細菌性溶血性黄疸とその肝臓トリグリセリドヒドロペルオキシド含量

書誌事項

タイトル別名
  • Experimentally Induced Bacterial Hemolytic Jaundice of Yellowtail and Its liver Triglyceride Hydroperoxide Level

この論文をさがす

説明

細菌感染によるブリの黄疸発症と酸化ストレスとの係わりをより明らかにするため, ブリに黄疸原因菌を接種した。その結果, 著しい溶血, 肝臓および脾臓の肥大, 血漿ビリルビン含量の増加がみられ, 黄疸が発症した。その発症魚の肝臓トリグリセリドヒドロペルオキシド(TGOOH)含量は, フォスファチジルコリンヒドロペルオキシド(PCOOH)含量と同様に, 対照(原因菌非接種)区と比べ有意に増加した。すなわち, 黄疸発症魚の肝臓ではフォスファチジルコリンと同様に, トリグリセリドも過酸化が進行したことから, 細菌感染によるブリの黄疸発症と酸化ストレスとの係わりがより明確となった。

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 66 (1), 122-123, 2000

    公益社団法人 日本水産学会

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ