高粘度物質の混合

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タイトル別名
  • コウネンド ブッシツ ノ コンゴウ

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抄録

粘度の低い液体を混合する場合には,乱流や拡散現象が起り易いために,その技術的操作は比較的容易であるが,プラスチックスやゴム,捏粉等の如く粘度の高い材料の場合には,このような現象は期待されないから,伸長,圧縮,折疊,切断等の連続的変形によつて混合効果を与えることになり,その混合機構は複雜となりがちである。ここに紹介するのはJ. of Colloid Science, 6, 132 (1951)に発表されたR.S. SpencerならびにR.M. Wileyによる“The Mixing of very viscous liquids”と題する論文で,高粘度物質の混合の問題を,(a)変形による異種材料間の境界面積の増加,(b)混合操作によるその境界面の分配の2つに分けて理論的に解析し,更にその結論に基き種々の混合機について述べているが,特に(b)の分配の問題についてはマトリックス法を応用して極めて明快に論じている。

収録刊行物

  • 化学工学

    化学工学 17 (1), 8-11, 1953

    公益社団法人 化学工学会

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