十二指腸潰瘍穿孔症例に対してHALS が有用であった1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Useful Method of Hand-Assisted Laparoscopic Surgery for Perforated Duodenal Ulcer: A Case Report
  • 症例報告 十二指腸潰瘍穿孔症例に対してHALSが有用であった1例
  • ショウレイ ホウコク ジュウニシチョウ カイヨウ センコウ ショウレイ ニ タイシテ HALS ガ ユウヨウ デ アッタ 1レイ

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説明

HALS (Hand-assisted laparoscopic surgery) は1995年にKusminsky RE が脾摘出術を報告してから,様々な疾患に応用されている.今回十二指腸潰瘍穿孔症例に対し,HALS を用いて大網充填を行い良好な術後経過を得たので報告する.症例は,43 歳男性.2016 年1 月心窩部痛出現し,徐々に増悪したため救急要請し当院に搬送された.同日,上部消化管穿孔の診断で緊急手術となった.上腹部正中切開にて開腹しGelPort® を装着後,臍直下に12 mm,左側腹部に5 mm,右側腹部に12 mm と5 mm のトロッカーを挿入し,腹腔内洗浄後,直視下にて大網充填を行った.術後合併症は認めず,術後14 日目に退院となった.HALS は直視下手術の触覚と鏡視下手術の視野を得られるといった両方の側面を持っており上部消化管穿孔に対し有意な手術手技の1 つと考える.

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参考文献 (1)*注記

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