合成視床下部ホルモンTRF (Thyrotropin-Releasing Factor) の生物作用にかんする研究

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書誌事項

タイトル別名
  • Studies on a Biological Action of Synthetic Hypothalamic Hormone TRF
  • in vivo,in vitroにおける合成TRFの効果
  • in vivo , in vitro ニ オケル ゴウセイ TRF ノ コウカ
  • 1. Effect of synthetic TRF in vivo and in vitro
  • 第1篇in vivo, in vitroにおける合成TRFの効果

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説明

従来TRFの化学構造について不詳の点が多かつたがFolkersらの合成になるTripeptide (pyro9-lutamylhistidilproline Amide) のTRF作用を検討した.この合成TRFはマウス, ラットを使用したin vivoの検定, ラット下垂体によるin vitroの検定の両者で明らかなTRF作用を有する事を観察した.同時にin vivoでは合成TRF投与量とTSH放出反応との間に用量反応関係を有し, 投与後10分でピークを示すTSH放出の時間経過を示した.<BR>Fotkersらの合成になるTripeptide (pro-glutamylhistidilproline amide) のTRF作用を観察しこの合成TRFがTSHの賦活作用をもたず, TSH様作用を有せず, 既報のように投与量とTSHの反応との間に用量反応関係を有しin vivoとin vitroでの効果の一致性からみてそのTRF作用は特異的なものである事を証明した.合成TRFはT4によつて抑制を受けこのT4の抑制作用はT4投与量と合成TRF投与量とに容量依存的である.

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