Antibody‐dependent cell‐mediated cytotoxicity(ADCC)反応培養により単球系細胞が分泌した上澄の肝細胞障害性の研究
書誌事項
- タイトル別名
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- STUDIES ON HEPATOCYTOTOXICITY BY CULTURE SUPERNATANT OF MONOCYTES IN ANTIBODY-DEPENDENT CELL-MEDIATED CYTOTOXICITY (ADCC) REACTIONS
- Antibody dependent cell mediated cytoto
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説明
慢性活動性肝炎においては, antibody-dependent ce11-mediated cytotoxicity (ADCC)による免疫学的肝障害の可能性が支持されている.本研究においては,慢性活動性肝炎患者の末梢血単球系細胞がADCC反応におけるeffector細胞として作用しうるか否かを検討した.その結果,慢性活動性肝炎患者血清中に存在する抗肝細胞膜抗体,または実験的に誘導した抗肝細胞膜抗体を介するADCC反応のeffector細胞として,本症患者末梢血の単球系細胞が作用することを認めた.次に諸種の肝疾患患者における末梢血単球系細胞のeffector細胞機能について,検討を加えた.急性肝炎,慢性活動性肝炎患者の単球系細胞はeffector細胞の機能を備えているが,一方,肝硬変,肝癌患者末梢血の単球系細胞は, effector細胞としての機能の低下,または欠除の状態にあることが認められた.これらの結果から,少なくとも慢性活動性肝炎の免疫学的肝障害に,単球系細胞をeffector細胞とするADCCが関与する可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 71 (8), 1120-1124, 1982
一般社団法人 日本内科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206440723456
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- NII論文ID
- 130000891635
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- NII書誌ID
- AN00195836
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- ISSN
- 18832083
- 00215384
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- NDL書誌ID
- 2497563
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- PubMed
- 7175315
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可