内科医に必要なリウマチと骨・関節疾患の理解 病態と治療  I. 基礎研究の発展  2. 慢性関節リウマチの発症病理 炎症から骨破壊へ  1) 臨床遺伝学的立場から

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  • [Pathoetiology of chronic rheumatoid arthritis--from inflammation to bone destruction. 1) from the viewpoint of clinical genetics].
  • 1)臨床遺伝学的立場から

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自己免疫疾患は,遺伝素因に環境因子(引き金)が加わって発症する.自己免疫疾患の一つ慢性関節リウマチの遺伝素因について,マイクロサテライトマーカーを用いた家系解析を用いて疾患感受性遺伝子座を第1染色体D1S214/253,第8染色体D8S556, X染色体DXS1232/984の3箇所に同定した.この結果を踏まえて,当該部位に位置する疾患感受性遺伝子として,第一染色体に位置する疾患遺伝子候補として細胞死に関わるFasのファミリーであるDR3遺伝子を,そしてX染色体に位置する疾患遺伝子として低分子量G蛋白に対するGEF活性を有するDblプロトオンコジーンの3'端欠損遺伝子を見出した.すなわち,細胞増殖あるいは細胞死に関わる分子が自己免疫疾患の遺伝素因を形作っていることが見出された.

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