急性循環不全に伴う肝障害の検討  いわゆるショック肝について

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  • Severe liver damage in acute circulatory failure. A clinical study of 40 cases.

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急性循環不全に伴う肝障害,いわゆるショック肝のうち心不全,急性心筋梗塞に伴うもの40例について臨床的検討を行った.ショック肝の臨床所見として中心静脈圧上昇(58.5%),血圧低下(46%),アシドーシス(46%),低酸素血症(39%)など種々の循環不全の症状に伴い出現した. GOT,プロトロンビン時間は発症早期に最も悪化し,後者は予後に関連した.右心不全を伴う例では総ビリルビン値の上昇がみられ,経過の遷延によりさらに上昇した.心エコー図による基礎心疾患の評価はLVDd: 61.5±4.1mm, LVDs: 52.7±4.5mm,駆出率: 32.6±4.6%と心腔は著明に拡張し,重症心不全を有する症例が多かった.1カ月以内の死亡は68.3%と極めて予後不良であった.

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