クリプトコッカス髄膜炎を合併し，Ａｍｐｈｏｔｅｒｉｃｉｎ Ｂ，５‐Ｆｃにて治ゆせしめ得たＳｙｓｔｅｍｉｃ ｌｕｐｕｓ ｅｒｙｔｈｅｍａｔｏｓｕｓの１症例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of systemic lupus erythematosus with cryptococcal meningitis successfully treated with Amphotericin B and 5-Fc.
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説明
ステロイド治療中のSLE患者にクリプトコッカス髄膜炎を合併したが, Amphotericin B, 5-Fcの併用療法により治癒し得た症例を経験した. SLEにクリプトコッカス髄膜炎を合併した本邦報告例19例の予後に関しては自験例を含め4例が治癒しているにすぎない.我々は髄液と血清中の抗原,抗体価をCIE法とLatex凝集反応にて経時的に測定した結果,血清,髄液中の抗原の陰性化と抗体の陽性化はクリプトコッカス髄膜炎の治療のよい指標となり得ると考えられた.本例では慢性甲状腺炎も合併しており,ステロイド薬減量中に, -過性の甲状腺中毒症状が出現した.ステロイド薬減量が-過性の甲状腺破壊を誘発し,血中にT3, T4が放出されたためと考えられた.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 75 (3), 406-413, 1986
一般社団法人 日本内科学会