高齢者の転倒予防

書誌事項

タイトル別名
  • Tipping over prevention of the old people.
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン コウレイシャ ノ テントウ ヨボウ

この論文をさがす

抄録

地域在住高齢者の約半数は数年に一度の転倒を経験しているとされ,そのうち5~15%ではかなり重篤な合併症を併発する.近年,発生頻度が男女とも増加しているが,その理由は不明である.転倒事故の誘因となる症候群や疾患としては,頸動脈洞症候群(頸動脈洞反射性亢進)や起立性低血圧,パーキンソン病,アルツハイマー病,レビー小体病などがあり,レビー小体病では頸動脈洞症候群の合併が多く,これが転倒に係わっているものと考えられる.転倒リスクの評価法として「Morse Fall Scale」「Timed Up & Go test」などが有用である.転倒予防の介入方法として,在宅高齢者では認知機能や向精神薬使用の改善・工夫の効果がもっとも期待され,最近,バランスカを高める運動,特に太極拳は後期高齢者や活動性の低い高齢者でも大きな困難もなく実施でき継続性も高い方法として注目されている.

収録刊行物

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ