イヌ回虫性脊髄炎の1例

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タイトル別名
  • Toxocara canis myelitis.
  • 今月の症例 イヌ回虫性脊髄炎の1例
  • コンゲツ ノ ショウレイ イヌ カイチュウセイ セキズイエン ノ 1レイ

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抄録

イヌ回虫性脊髄炎は幼虫移行症の一つであり,まれな神経感染症である.症例は左半身のしびれ感にて発症した21歳女性で,頻回に生の牛レバー食歴があった.脊髄MRIで第4~8胸椎レベルに病変を認め,脳脊髄液中の好酸球出現と血清IgE上昇を認めた.血清,脳脊髄液中のイヌ回虫抗体価上昇を認め,イヌ回虫性脊髄炎と診断した.アルベンダゾールの内服で臨床症状は改善し,抗体価も低下した.脊髄炎の鑑別診断の一つにイヌ回虫性脊髄炎も考慮すべきと考え,報告する.<br>

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