全身脱力ならびに四肢しびれ感をもつて発症したsystemic lupus erythematosus (SLE)の1例

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タイトル別名
  • WEAKNESS AND NUMBNESS OF ALL EXTREMITIES AS THE EARLY MANIFESTATION OF A CASE OF SYSTEMIC LUPUS ERYTHEMATOSIS
  • ゼンシン ダツリョク ナラビニ シシシビレカン オ モッテ ハッショウシタ s

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抄録

多発性根神経炎型の末梢神経障害を初発症状とした希なSLE患者の1例を報告する.患者は38才,主婦. 32才頃からRaynaud様現象出現, 33才時,発熱や下痢の前駆症状なく,全身の脱力感と四肢のしびれ感が出現,徐々に進行し, 4日後には両上下肢共に,左右対称的に近位に強い脱力と両側上下肢の左右対称性の末梢程強い全知覚鈍麻のため,体動も困難となり,多発性神経炎の診断のもとにステロイド治療でglove and stocking typeの末梢神経障害症状を残し,一時軽快した.その後6年間の経過中に蝶形紅斑,脱毛,胸膜炎,精神症状の多彩な症状の出現とLE細胞陽性,抗DNA抗体価の上昇とを認め,定型的なSLEと診断した1例を経験し,文献的考察を加えた.

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