書誌事項
- タイトル別名
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- ELECTROCARDIOGRAPHIC STUDY OF CHRONIC PULMONARY EMPHYSEMA ESPECIALLY ON QRS PATTERNS IN PRECORDIAL LEAD
- マンセイ ハイキシュ カンジャ ノ シンデンズ ニ カンスル ケントウ トクニ キョウブ ユウドウ ノ QRS ハケイ ニ ツイテ
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説明
慢性肺氣腫の心電図所見には, 右心負荷に由来するものと, 心と肺の解剖学的相互関係の変化によるものとが含まれる可能性がある. 背臥位で, 胸部誘導の通常位置および1肋間下位の各位置を胸壁上に印し, 胸部X線像および心電図を記録し, 胸部X線像上の心陰影上の導子位置および肺換氣機能との関係について検討した. その結果, 肺氣腫例の約68%は, 心陰影上の胸部誘導部位が相対的に高位を示した. 1肋間下位誘導で, 左側胸部誘導のS波電圧およびR/S比の減少を示すものが46.4%にみられたが, 残りの症例には著変をみなかつた. 肺換氣機能と導子位置の変化によるQRS波形の変化との間にはとくに関係は認められなかつた. 以上の成績より, 慢性肺氣腫例の左側胸部誘導における小さいR, 深いS, およびR/S比の減少等の所見は, 肺循環障害にもとづく右室負荷によると思われるが, やはり心の形態と位置の変化に由来する場合もあり得ることが考えられる.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 55 (4), 290-296, 1966
一般社団法人 日本内科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206445881216
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- NII論文ID
- 130000888546
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- NII書誌ID
- AN00195836
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- ISSN
- 18832083
- 00215384
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- NDL書誌ID
- 8398077
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- PubMed
- 6010259
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可