EBウイルス関連リンパ増殖性疾患の病態と治療

  • 鈴木 律朗
    名古屋大学大学院医学系研究科造血細胞移植情報管理・生物統計学

書誌事項

タイトル別名
  • Epstein-Barr Virus Associated Lymphoproliferative Disorders: Disease Concept and Treatment
  • 医学と医療の最前線 EBウイルス関連リンパ増殖性疾患の病態と治療
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン EB ウイルス カンレン リンパ ゾウショクセイ シッカン ノ ビョウタイ ト チリョウ

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説明

EBウイルス関連リンパ増殖性疾患(EBV-LPD)は,EBウイルスが感染したリンパ球が体内で増殖する疾患の総称である.慢性活動性(CAEBV),劇症型,進行性成人発症型(PAEBV),移植後(PT-LPD)という4つの型が知られている.発症年齢や伸展様式が異なるものの,自然経過では最終的にはEBウイルス関連の血液腫瘍,白血病またはリンパ腫に移行して不帰の転帰を取る.適切な早期診断と,化学療法や造血幹細胞移植によって白血病・リンパ腫への移行を食い止めることが必要である.これらEBV-LPDは欧米では頻度が極めて低く,本邦からのエビデンスと情報発信が重要である.末梢血中EBV-DNAコピー数が診断・病勢の変化・治療反応性の判断・予後予測・再発の判断に有用であり,一日も早い保険収載が望まれる.<br>

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参考文献 (20)*注記

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