CLINICAL EVALUATION OF TOLBUTAMIDE TEST

  • OKABE Motoyoshi
    The Third Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine

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  • Tolbutamide testの臨床的検討
  • Tolbutamide test ノ リンショウテキ ケントウ

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糖尿病の診断は,現在耐糖試験によつてなされているが,その再現性,判定基準等種々問題がある.とくに糖尿病の境界例,糖尿病前期の診断方法は未解決である.このような意味からコーチゾンまたはプレドニゾロン・ブドウ糖負荷試験(以下PGTT),およびtolbutamide負荷試験(以下Tbtest)等,他の診断方法の研究がされている.著者は耐糖試験で糖尿病および疑糖尿病としたもの,また糖尿病前期の条件として重視されているところの耐糖尿病は正常であるが,遺伝負荷を有するもの,ならびに尿糖を証明するものにつき, Tb testを行ない検討を加えた.(1) Tolbutamide (以下 Tb)負荷後120分までの血糖曲線の検討で,糖尿病者の98.3%が正常者と鑑別可能である.また, Tb testの各成績,とくに血糖曲線型の分類(I~VI型)は,空腹時血糖値と相関をみ,糖尿病の重症度をある程度判定できる.(2)疑糖尿病,遺伝負荷,ならびに尿糖陽性者のTb testは,前二者では正常曲線を呈したものはなく,尿糖陽性群では70.7%が異常曲線を呈した.しかし,これら異常曲線を呈したもののTb testの各成績は,正常および糖尿病範囲に広く分布するが,正常範囲を示すものが多く,とくに曲線型よりみると, I, II型にその傾向が強い.また,これらの一部にPGTTを施行し, Tb testの各成績と比較したが,各成績ともにその一致率は高く,とくに最低血糖よりの回復能で高く,また,曲線型でI~II型はそのほとんどがPGTT陰性を示し, III型以下は陽性を示すものが多く,両成績はよく一致した.

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