書誌事項
- タイトル別名
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- ON THE MECHANISM OF LOCALIZED INTERLOBAR EFFUSION IN CONGESTIVE HEART FAILURE (SO-CALLED VANISHING TUMOR OF THE LUNG)
- シンフゼン ニ トモナッタ ハ カン キョウスイ チョリュウ イワユル vanishing tumor ノ ハッセイ キジョ ニ ツイテ
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説明
心不全を伴わない葉間胸水貯留の2例といわゆるvanishing tumorの4例とを比較検討し,本症(後者)における葉間貯留胸水は周囲の肺実質,胸壁,心との間で,力学的に平衡状態にあることに気付いた.この事実を根拠として,本症の発生機序を病態生理的に次のごとく確立した.心不全の際,肺葉はうつ血(必須条件)を来たし,含気性が乏しく,かつ硬化する.その結果各葉間肋膜は弾力性のある平板状となる.心拡大(必須条件)による圧が,右上中葉および中下葉間の相接する肋膜に対し,縦隔側より胸壁側へと平行的をに働き,その結果,葉間肋膜が紡錘状~類円型にたわみ,中間に腔が出現し,内部が陰圧となる.その際水分に富む周囲肺組織より容易に葉間腔に濾出機転が働き,力学的に周囲組織と平衡を保つまで胸水が貯留する.葉間肋膜画はいわゆる曲玉状を呈するので,胸部X線像上,右上中葉間胸水貯留は平面像で腫瘤状,側面像で紡錘状を呈する.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 58 (10), 1089-1096, 1969
一般社団法人 日本内科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206446936704
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- NII論文ID
- 130000888943
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- NII書誌ID
- AN00195836
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- ISSN
- 18832083
- 00215384
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- NDL書誌ID
- 8398447
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- PubMed
- 5389750
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可