ポリスチレンスルホン酸カルシウム内服により回腸狭窄・イレウスを来した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Ileus due to Ileal Stenosis caused by Oral Intake of Calcium Polystyrene Sulfonate
  • 今月の症例 ポリスチレンスルホン酸カルシウム内服により回腸狭窄・ イレウスを来した1例
  • コンゲツ ノ ショウレイ ポリスチレンスルホンサン カルシウム ナイフク ニ ヨリ カイチョウ キョウサク ・ イレウス オ キタシタ 1レイ

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抄録

症例は75歳,男性.慢性腎不全,高カリウム血症で6年前よりポリスチレンスルホン酸カルシウム(calcium polystyrene sulfonate:CPS)を内服していた.腹痛・嘔吐で近医を受診し,イレウスの診断で紹介された.回腸に5cm長の狭窄と口側の腸管拡張を認め,減圧の後に回腸部分切除術を施行した.切除標本で狭窄部に腫瘍や癒着はなく,炎症細胞浸潤,線維化,肉芽,粘膜下層にCPSと考えられる好塩基性異物と異物型巨細胞を認め,CPSの腸管への沈着により狭窄・イレウスを来した稀な一例と考えられた.<br>

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