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- 久恒 和仁
- 城西大学薬学部微生物学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on chemical and immunochemical properties and chemotaxonomy of lipopolysaccharides of Vibrionaceae, in particular Vibrio cholerae and V.parahaemelyticus.
- ビブリオカ サイキン トクニ Vibrio cholerae ト チョウエンビ
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説明
[1] O1 Vibrio cholerae のO抗原因子A, B, Cの化学的実体の解明 急性伝染病コレラの原因菌であるO1 V. cholerae (以下O1コレラ菌) はオガワ型とイナバ型の2つの血清型 (O抗原型) から成っている。このO1コレラ菌のO抗原 (耐熱性の菌体表面抗原) は3つの抗原因子 (オガワ型とイナバ型に共通のO1グループ抗原因子A, オガワ抗原因子Bおよびイナバ抗原因子C) によって構成され, オガワ型O1コレラ菌のO抗原構造はAB (c), イナバ型O1コレラ菌のそれはACの抗原式によって表される。現在, 世界で実施されているO1コレラ菌 (ひいては急性伝染病コレラ) の細菌学的, 血清学的診断は, すべてこれらO抗原因子A, B, Cに対する因子血清または単クローン抗体を用いてなされている。しかしながら, これらのO抗原因子はあくまでも菌体凝集反応と凝集素吸収試験によって確立された, いわば血清学的概念であって決して化学的概念ではなく, その物質的, 化学的実体については長きに亘って不明であった。本研究において, これらO1コレラ菌のO抗原因子A, B, Cの化学的実体の全貌が初めて明らかにされた。また [2] ビブリオ科細菌, とくにコレラ菌および関連ビブリオのO抗原リポ多糖 (LPS) の形態学, 化学, 血清学 [3] 新型コレラ菌V. cholerae O139のO抗原LPSの化学と免疫化学 [4] 腸炎ビブリオLPSの化学と免疫化学 [5] コレラ菌関連病原ビブリオのLPSの多糖側鎖の糖組成に基づく化学分類 [6] 新型コレラ成分ワクチンの開発, について明らかにした研究成果につき述べる。
収録刊行物
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- 日本細菌学雑誌
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日本細菌学雑誌 53 (2), 381-405, 1998
日本細菌学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206448424960
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- NII論文ID
- 10005894357
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- NII書誌ID
- AN00189800
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- ISSN
- 18824110
- 00214930
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- NDL書誌ID
- 4503086
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- PubMed
- 9654940
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可