グラム陰性細菌におけるリポ蛋白質の生合成機構  リポ蛋白質の選別と外膜局在化機構を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • Biogenesis of Lipoproteins in Gram-negative Bacteria: Mechanisms Underlying the Selective Membrane Localization of Lipoproteins
  • グラム インセイ サイキン ニ オケル リポ タンパクシツ ノ セイゴウセイ キコウ リポ タンパクシツ ノ センベツ ト ガイマク キョクザイカ キコウ オ チュウシン ニ
  • リポ蛋白質の選別と外膜局在化機構を中心に

この論文をさがす

抄録

グラム陰性細菌の細胞質膜と外膜には, 脂質修飾されたリポ蛋白質が多数存在している。シグナルペプチドを持つ前駆体として合成されたリポ蛋白質は, 細胞質膜を透過する過程でシステイン残基の脂質修飾とシグナルペプチドの切断を受けて成熟体になる。その後, 外膜輸送シグナルを持つリポ蛋白質だけが選別され外膜に局在化する。しかし, リポ蛋白質の選別と外膜への局在化がどのような機構で行われているのか長い間不明だった。最近, この最終段階を担う因子として, 細胞質膜のABCトランスポーター LolCDE 複合体, ペリプラズム空間のシャペロン蛋白質 LolA, および外膜の受容体蛋白質 LolB が見いだされた。これにより, リポ蛋白質の複雑な生合成機構における局在化の全容が解き明かされようとしている。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ