IV.肥満・糖尿病と腸内細菌

  • 坊内 良太郎
    東京医科歯科大学附属病院糖尿病・内分泌・代謝内科
  • 小川 佳宏
    東京医科歯科大学附属病院糖尿病・内分泌・代謝内科

書誌事項

タイトル別名
  • IV. Obseity, Diabetes and Gut Microbiota
  • 肥満・糖尿病と腸内細菌
  • ヒマン ・ トウニョウビョウ ト チョウ ナイ サイキン

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抄録

腸内細菌はエネルギー吸収,腸管免疫など種々の生物学的機能を有する共片生物であり,宿主の代謝や免疫に多大な影響を及ぼす.腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)により短鎖脂肪酸の合成が低下し,腸上皮バリアが破綻,lipopolysaccharide(LPS)の血中への移行を介して全身の慢性炎症が惹起され,肥満・2型糖尿病を発症する.dysbiosisは腸管免疫寛容を破綻させ,1型糖尿病の発症にも関与する可能性がある.治療応用につながるさらなる病態解明が期待されている.

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参考文献 (13)*注記

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