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- 天児 和暢
- 九州大学医学部細菌学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Little animals observed by Antony van Leeuwenhoek
- レーウェンフック ノ ビセイブツ カンサツ キロク
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説明
レーウェンフックは細菌の発見者であるが,その名があまり知られていない。何故だろうか。その疑問を解くため,私はイギリスの原虫学者C. Dobell の書いたレーウェンフックの本を読み,次のようなことを知った。彼は研究者ではなくデルフトで衣類の販売をしていた一介の市民であった。彼は自分で作った顕微鏡を使い観察し,その結果を手紙でロンドン王立協会へ送っていたが,論文は書いていない。自分の顕微鏡の作成法や観察法を公表しなかったので,彼の死後再現実験が為されることはなく,やがて忘れ去られていった。この総説では,未だ細菌という言葉もなくその様な微細な生物が居ることさえ知られていなかった時代に,彼が細菌の発見をどの様に記述していたか,また,この様な目に見えない生物の存在を初めて知った彼が,それをどう考えていたのかなどを,Dobellの翻訳した彼の王立協会宛の記述を引用し,彼の観察とその考えを紹介する。彼がどのような人物であったか,各自で想像して頂きたい。<br>
収録刊行物
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- 日本細菌学雑誌
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日本細菌学雑誌 69 (2), 315-330, 2014
日本細菌学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206456645376
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- NII論文ID
- 130003394390
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- NII書誌ID
- AN00189800
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BC2crovVelsw%3D%3D
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- ISSN
- 18824110
- 00214930
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- NDL書誌ID
- 025454405
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- PubMed
- 24681990
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可