大動脈弁下部狭窄と弁性狭窄を合併した犬にバルーン弁形成術を実施した1例

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  • 症例報告 大動脈弁下部狭窄と弁性狭窄を合併した犬にバルーン弁形成術を実施した1例
  • ショウレイ ホウコク ダイドウミャクベン カブ キョウサク ト ベンセイ キョウサク オ ガッペイ シタ イヌ ニ バルーンベン ケイセイジュツ オ ジッシ シタ 1レイ

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抄録

<p>無徴候の6カ月齢のゴールデン・レトリーバーに収縮期駆出性心雑音が聴取された。大動脈は弁下部の隆起物と弁尖の癒合に伴う開放運動制限により狭窄しており,大動脈弁下部狭窄および弁性狭窄と診断した。大動脈弁口面積:0.20 cm2,流速:5.28 m/s,圧較差:111.7 mmHgと狭窄は重度であった。第39病日にバルーン弁形成術を実施した。術中に心室細動となったが,除細動により正常洞調律に復した。その後不整脈は認められず,入院3日での退院となった。術後の検査では弁口面積:1.02 cm2,流速:3.97 m/s,圧較差:63.1 mmHgと改善が見られ,経過は良好である。大動脈弁下部狭窄と弁性狭窄を合併している犬にもバルーン弁形成術は有効である可能性が示唆された。</p>

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