ヒマラヤにおける雪氷圏学術調査の構想と概要

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タイトル別名
  • The conception and the outline of the Cryosphere Research Expedition in the Himalayas
  • ヒマラヤ ニ オケル セッピョウケン ガクジュツ チョウサ ノ コウソウ ト ガイヨウ

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説明

ネパール・ヒマラヤの氷河を主たる対象として,1994年から2000年にかけて実施してきた「ヒマラヤにおける雪氷圏学術調査」について,計画立案の背景と構想,得られた成果の概要などを簡単に報告する.ヒマラヤでは,最近20年あまりの間に世界でもトップクラスの勢いで氷河が急速に衰退してきている.この急激な衰退は,従来から詳しく調べられてきた氷河表面にデブリを持たない比較的規模の小さな氷河に限らず,デブリに覆われた大型氷河についても当てはまる.しかしその衰退が,1970年代に始まるいわゆる地球温暖化のためであるとは明言できない.今後,気候が温暖化しなくとも,氷河の衰退は継続するものと予想される.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 63 (2), 139-146, 2001

    公益社団法人 日本雪氷学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (18)*注記

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