黄河源流域における永久凍土探査(予報)

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タイトル別名
  • Permafrost survey in the source region of the Yellow River: a preliminary report
  • コウガ ゲンリュウイキ ニ オケル エイキュウ トウド タンサ ヨホウ

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抄録

黄河源流域(青蔵高原北東縁)で進行中の永久凍土の変動と乾燥化との関連を解明する研究計画の一環として,簡易弾性波探査によって永久凍土と季節的融解層厚の空間分布を予察的に調べた.黄河源流域の共和(コンホー)と瑪多(マドゥ)の間では不連続永久凍土帯の下限は海抜4100m付近にあり,その下限高度での年平均気温は約-3℃と見積もられる.源流域の高原上のほぼ全域に永久凍土が存在するのに対し,高原縁辺の山間部の主な谷沿いには永久凍土は存在しない.高原上の海抜4200~4300mにおける8月下旬の季節的融解層厚は約3mである.広大な青蔵高原での永久凍土分布を把握するうえで,弾性波探査は簡便で適している.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 66 (2), 235-239, 2004

    公益社団法人 日本雪氷学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (11)*注記

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