都市郊外における風速の鉛直分布と気層の安定度との関係

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  • The Relationship between wind Profiles and Stabilities of the Air Layer in the Outskirts of the City

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構造物の設計風圧算定のために,接地気層内の風速の鉛直分布式として,昔よりべき分布が用いられている。べきの指数は強風時には地表の粗度のみによつて定まるが,中程度以下の風速時では気層内の気温傾度にも関係する。著者は東京郊外国分寺において,高さ48mまで6気層の風速の鉛直分布を測定し,べき分布にしたがつて結果を整理し,べき指数と時刻,風速値・気渥差,大家安定度との関係を求めた。<br>大気内の輸送,拡散の研究にはべき分布より対数分布を用小るほうが望ましい。この場合安定度の補正として高さの線形項を付加する。この分布式は相似仮説より理論的に導かれ,高さ10m以内の気層内の実測結果と合うことが確かめられている。この分布式にしたがつてわれわれの測定結果を整理し,べき分布式と同じ程度に風速の実測値をよく表わすことがわかつた。風速分布式のパラメーターである摩擦速度,粗度係数,安定度を示す長さを計算し,もつと低い気層内の結果と比較した。

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 40 (6), 315-329, 1962

    公益社団法人 日本気象学会

参考文献 (2)*注記

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