1979年1月の非定常波の構造と振舞いについて

書誌事項

タイトル別名
  • On the Structure and Behavior of Transient Waves during January 1979

抄録

1979年1月におけるtransient waveの構造と振舞いを調べるため,線形時間発展モデルを使って,数値シミュレーションを行った。その結果を,実際の帯状'F均流の条件の下で計算された(1,3)ノーマルモードやFGGEIIIbデータから求められたtransient waveの構造と比較した。<br>(1,3)ノーマルモードの解は,実際の帯状流~F均場がある時,下部成層圏までは,バロトロピック的(外部波的)な構造を示すが,それ以上の高層では,f'均場と散逸の影響を強く受けるため,むしろバロクリニック的(内部波的)な強制波の構造に似ている。ここでは,そのモードを16day•waveモードと呼ぶ。FGGEIIIb データの500mbでの高度場に対する波数1成分を下部境界条件として計算されたtransient waveにも同様な特徴が現われている。<br>FGGEIIIbデータから解析された波数1のtransient waveの構造や振舞いはノーマルモード解やシミュレーションの結果とよく一致している。このことから1979年1月における大気中のtransientwave には,16day waveモードがdominant であったことがわかった.

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 66 (2), 247-260, 1988

    公益社団法人 日本気象学会

参考文献 (12)*注記

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