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- 鬼頭 昭雄
- 気象研究所気候研究部
書誌事項
- タイトル別名
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- Correlation between the Surface Air Temperature over Japan and the Global Sea Surface Temperature
説明
日本の気温と全球海面水温との関係について月平均値を用いて調べた。12月の日本の気温とそれに先だつ中部赤道太平洋(0°N,160°W)の海面水温との問には高い相関がある。この海域の海面水温偏差の持続性は高く,半年前の6月から高相関が続く。しかし11月や1•2月の日本の気温との相関は低いため,3か月平均値を使うと有意な相関は得られない。1•2月の日本の気温は,前年の11月以降の40°N,150°W付近の海面水温と高相関がある。これらの違いは12月と1•2月の東西平均帯状流などの基本場の相違から来ると考えられる。またそれぞれの暖冬*寒冬パターンは異なっている。さらにエル•ニーニョに先行する3月の日本の気温と,その後の夏から冬にかけての東部赤道太平洋の海面水温との間に高い相関が見出された。夏の日本の気温に対しては,初夏の西部太平洋の海面水温と7月の気温の高相関が確認された。
収録刊行物
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- 気象集誌. 第2輯
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気象集誌. 第2輯 66 (6), 967-986, 1988
公益社団法人 日本気象学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206504568064
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- NII論文ID
- 130007345127
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- ISSN
- 21869057
- 00261165
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可