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- 小倉 義光
- イリノイ大学
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- Russell J.
- イリノイ大学
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- 〓 漢如
- トロント大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Semi-Empirical Model of the Trade-Wind Inversion
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説明
外的条件,たとえば大規模スケールの沈降•海面からの顕熱および潜熱の輸送量•放射冷却などによって,貿易風帯の逆転層の高さがどのように支配されるかを1次元定常モデルによって調べた。このモデルでは大気は次の5つの層から成る:混合層•転移層•雲層•逆転層およびその上の層である。理論的な扱いを簡単にするために,転移層および逆転層の厚さは無限小と仮定してある。逆転層の維持には積雲の存在が本質的に重要であり,雲による熱および水蒸気の鉛直輸送,水蒸気の凝結,水滴からの蒸発などの過程を通して,上記の5つの層は相互に密接に作用し合っている。雲底における雲内部の質量輸送量は,このモデルによって決められるべき重要なパラメーターの1つである。このモデルで決められた逆転層の高さや強さなどは,BOMEXで観測された値とほぼ一致することが見いだされた。しかしこのモデルをもっと一般的な場合にも適用できるようにするためには,今後改良を要する点もいくつかある。
収録刊行物
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- 気象集誌. 第2輯
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気象集誌. 第2輯 55 (3), 209-211, 1977
公益社団法人 日本気象学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206504853632
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- NII論文ID
- 130007345575
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- ISSN
- 21869057
- 00261165
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可