大気中のサブミクロン•エエロゾル粒子の荷電率と荷電平衡

書誌事項

タイトル別名
  • Charged Fraction and Charged Equilibrium on the Submicron Aerosol Particles in the Atmosphere
  • 大気中のサブミクロン・エエロゾル粒子の荷電率と荷電平衡〔英文〕
  • タイキ チュウ ノ サブミクロン ・ エエロゾル リュウシ ノ カデンリツ ト カデン ヘイコウ 〔 エイブン 〕

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説明

静穏時の気象電気現象の観測を行う場合,大気中にあるイオンの生成•消滅が平衝状態にあるということを前提とする場合が多い.しかし,エエロゾル粒子の濃度が高く,且つ,濃度の時間的変動が激しい場合には,エエロゾルの荷電が平衝状態になっていない場合が多い.<br>筆者はこのようなエエロゾル粒子の濃度の高い大気中でエエロゾル粒子の荷電率が平衝の状態からどの程度はずれているかを測定した.計測法は試料空気に210Po 200μC程度の弱い放射線を照射して空気を電離し,空気中に含まれているエエロゾル粒子上の荷電を強制的に平衝状態にし,その荷電率を基準として自然状態のエエロゾルの荷電率との比を求め平衝状態からはずれる程度の目安とした.<br>測定の結果,大気中のエエロゾル濃度が高く,しかも変動が激しい程,平衝状態のずれの度合は大きく,しかも荷電粒子が不足する方へずれていた.しかしそのような粒子濃度の高い大気中でも,大気が安定する日の出直前には一時的ではあるが荷電率が平衝状態になり得ることが判明した.

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 47 (5), 329-334, 1969

    公益社団法人 日本気象学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (10)*注記

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