書誌事項
- タイトル別名
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- The Large Carbon Emission from Terrestrial Ecosystems in 1998
- モデルシミュレーション
- A Model Simulation
抄録
1998年は、1860年以降で最も高温(長期平均に対し+0.58℃)であったが、この高温が大気-陸上生態系の間の炭素収支に大きな影響を与えた可能性が高いことを、全球生物圏モデル(Sim-CYCLE)のシミュレーションによって示した。<br>NCAR/NCEP再解析による1961~1998年(38年間)の全球気候データを用いて、空間分解能T62(陸域5828点、Matthewsの植生図を適用)の格子点モデルで1ヵ月ステップの炭素収支の時系列とその空間分布を推定し、また38年間の平均に対するアノマリー成分を算出した。その結果、1998年の全陸上生態系の炭素収支は実験期間中で最大の負のアノマリー(2.7PgC yr-1の正味放出)を示した。その主な原因は、1997-98年の大規模なENSOの影響で全球的な高温と地域的な多雨が発生したことにより、植物の呼吸と土壌有機物の分解に伴うCO2放出が促進されたものと推定された。主要な炭素放出源はシベリア東部、南アメリカ北部、アフリカ南部に存在していた。この炭素収支のアノマリーは大気CO2濃度に換算して+1.26ppmv yr-1に相当し、1998年に観測された平均の2倍近い大幅な大気CO2濃度上昇の主要因となった可能性を示唆している。
収録刊行物
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- 気象集誌. 第2輯
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気象集誌. 第2輯 78 (2), 103-110, 2000
公益社団法人 日本気象学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206507120768
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- NII論文ID
- 130007347275
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- ISSN
- 21869057
- 00261165
- http://id.crossref.org/issn/00261165
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可