KuoとBetts-Millerの積雲対流パラメタリゼーション・スキームを用いた地形性の対流性降雨の数値シミュレーション

  • Alapaty Kiran
    米国ノースカロライナ州立大学海洋地球大気科学部
  • Madala Rangarao V.
    米国ノースカロライナ州立大学海洋地球大気科学部 現在所属:米国海軍研究所
  • Raman Sethu
    米国ノースカロライナ州立大学海洋地球大気科学部

書誌事項

タイトル別名
  • Numerical Simulation of Orographic-Convective Rainfall with Kuo and Betts-Miller Cumulus Parameterization Schemes
  • KuoとBetts-Millerの積雲対流パラメタリゼーション・スキームを用いた地形性の対流性降雨の数値シミュレーション〔英文〕
  • Kuo ト Betts Miller ノ セキウン タイリュウ パラメタリゼー

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説明

2つの異なる積雲対流パラメタリゼーションであるKuoとBetts-Millerのスキームを用いて、西ゴーツ山脈に関連した地形性の対流性降雨を、モンスーンの雨が並もしくは多かった2日間についてシミュレートする。数値シミュレーションには、プリミティブ方程式による10層狭領域ネスティッド格子モデルを用いる。Kuoスキームで予想された西ゴーツ山脈付近の降雨は観測とよく一致しているが、Betts-Millerスキームではこの領域の雨は予想されなかった。<br>Betts-Millerスキームで用いられた調節パラメータの不確定性を明らかにするために、5つの感度実験を行った。それぞれの実験では、緩和時間と飽和気圧差という2つの調節パラメータに異なる値を与える。感度実験の結果は、緩和時間の与え方がモデルの水平解像度に依存することを示しており、水平解像度が増加するにつれて小さくする必要がある。また雨の予想は、緩和時間の値より飽和気圧差の値に敏感である。飽和気圧差を少し変えることによって基準となる熱力学的なプロファイルが変わり、雨の予想が改善される。モンスーン地域における緩和時間と飽和気圧差の値には、それより小さくしても降水量の予想が改善されないような下限が存在することもわかった。

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 72 (1), 123-137, 1994

    公益社団法人 日本気象学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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