紙パルプ産業における環境保全状況 II  大気汚染防止に関する規制と対策の推移

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タイトル別名
  • Environmental Protection in the Pulp and Paper Industry for these ten years from 1971 to 1980
  • シ パルプ サンギョウ ニ オケル カンキョウ ホゼン ジョウキョウ 2 タイ
  • 大気汚染防止に関する規制と対策の推移

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抄録

この報告は紙パルプ産業における大気汚染防止の規制と対策について, 昭和46年から10年間の推移をアンケート調査して119工場から得た回答の結果である。<BR>この10年問に国の規制は各汚染物質とも数次の改定強化が行われ, 自治体による上乗せ規制もこれに追従して厳しくなってきている。公害防止協定で大気汚染防止に関しての取決めをしている工場数は, 回答工場の58%に及んでいる。<BR>これらの規制強化に対応するため10年間に投資された金額は536億円に達しており, その主体はSOx対策が52%, ばいじん対策が40%となっている。また, 投資額の約55%は重油ボイラー, 33%は回収ボイラーの対策設備に使用されている。投資額の年度推移では昭和50年度がピークとなっており, これはこの時期にSOxの総量規制実施やK値改正があって脱硫装置の設置に多額の扱資が行われたためである。54~55年度の投資が再増加しているのは最近の重油ボイラーから石炭燃焼への転換と, 脱硫装置の増加等が要因である。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 38 (5), 523-534, 1984

    紙パルプ技術協会

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