紙パルプ排水への新しい排水処理技術の適用

  • 中野 淳
    住友重機械工業株式会社 プラント・環境事業本部 環境システム事業センター 水技術部

書誌事項

タイトル別名
  • New Wastewater Treatment System for Pulp and Paper Factory

説明

紙パルプ排水の処理技術は,大量の排水を処理する必要性から,省スペース,省コスト処理が求められている。その要求を満たす排水処理システムとして,3種類のシステムについて事例を紹介する。<BR>1) 高効率型嫌気性排水処理「バイオベッド®」システム<BR>グラニュール状のメタン菌を利用して,排水中の有機物を分解する技術であり,従来の活性汚泥法と比べて,超高負荷運転が可能,電力消費量が少ない,汚泥発生量が少ない,バイオガスからエネルギー回収が可能,といった特徴を有している。<BR>2) 省スペース型排水処理「スミスラッジ®」システム<BR>活性汚泥法に高速凝集沈殿装置「スミシックナー®」を組み合わせたシステムで,大幅な省スペース化を計ったシステムである。活性汚泥濃度を高く保つことができるため,処理の安定化も計れる。<BR>3) 膜分離活性汚泥システム<BR>曝気槽内に膜ユニットを直接浸漬し,槽外から吸引ポンプで膜透過水を取り出す処理法であり,清澄で安定した処理水質が得られる,メンテナンスが容易,沈殿槽が無く大幅な省スペース化が計れる,といった特徴を有している。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 58 (10), 1366-1372, 2004

    紙パルプ技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206515362816
  • NII論文ID
    130004492093
  • DOI
    10.2524/jtappij.58.1366
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2cXhtVKnu7%2FN
  • ISSN
    18811000
    0022815X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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