シームフェルトの最新動向

DOI
  • 斉藤 信
    アルバニー・ノルデスカフエルト株式会社
  • 阿部 博司
    アルバニー・ノルデスカフエルト株式会社

書誌事項

タイトル別名
  • The Latest Development and Trend of Seamed Felt

抄録

抄紙機の抄速アップに伴ない, 十分な搾水性を維持する為, より硬く, より目付の重いフェルトが必要となり, 掛け入れ性と相反する様になった。この様なフェルトの掛け入れ性を向上させるべく生まれたシーム付きフェルトであるが, 初めて実機に掛かってから, 現在では, はや20年以上となる。その間, さまざまなペーパーグレードに対応する為, 開発, 特にシーム部の開発が進み, 北欧では昨今ほとんどの紙品種に使用される様になり, 全体の50%がシームフェルトとなっている。近年, 日本国内でも注目を浴び, 多くの抄き物, さまざまなポジションで使用され始めている。<br>ここでは, シームフェルトの開発の歴史, 何故, 多くの抄き物に使用される様に到ったかと, 実機での掛け入れ手順, ケースストーリーを中心にシームフェルトの理論と実際について紹介する。<br>また, シームフェルトに対する要求も多様化しており, それ対応する為, 従来は二重織り構造が主流であったシームフェルトであるが, 多軸性ラミネートタイプや特殊コーティングされたシームフェルトも実用化されているので併せて紹介する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 59 (2), 175-180, 2005

    紙パルプ技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206515815936
  • NII論文ID
    130004492250
  • DOI
    10.2524/jtappij.59.175
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2MXhsFaqtbY%3D
  • ISSN
    18811000
    0022815X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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