新規DDRプレート導入による省エネについて

書誌事項

タイトル別名
  • Energy Saving by Installing the New Model of Refining Plate
  • シンキ DDR プレート ドウニュウ ニ ヨル ショウエネ ニ ツイテ

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説明

洋紙製造において,パルプ叩解は必要な紙品質の確保や抄紙機の操業最適化等から必要不可欠な工程であり,一般的に「DDR(ダブルディスクレファイナー)」を用いて叩解処理を行っているケースが多い。しかしながらパルプ叩解には多くの電力を必要とする事から,パルプ叩解における省エネ対策は製紙業界共通の重要課題のひとつであるといえる。<BR>それ故,省エネをコンセプトとしたDDRプレートは各プレートメーカーで継続的に開発されており,日本製紙石巻工場でも定期的にプレートの見直しを行ってきた。プレートの選定において注意すべき点は「省エネvsパルプ強度」のバランスであり,省エネのみを重視するとパルプ強度の低下を引き起こすケースがある。特にLBKPについては近年,チップ材が植林木にシフトしている事から,パルプ自体の強度が低下傾向にある為,以前にも増してバランス調整が重要となっている。<BR>そこで今回,新規DDRプレートとして「allステンレス製+刃幅:1mm」の「FineBar(相川鉄工)」をLBKP叩解機に導入した結果,パルプ強度を維持しながら,叩解原単位の削減や叩解処理能力アップによるDDRの集約化により,大きな省エネ効果を見出す事が出来たので本報にてその事例を紹介する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 62 (5), 531-535, 2008

    紙パルプ技術協会

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