ISO14001のシンプルなシステム構築
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- 高久 昇
- 財団法人 日本規格協会 審査登録事業部
書誌事項
- タイトル別名
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- Simple System Setup for ISO 14001
説明
日本では多くの事業者がISO 14001の認証取得に動いているが, ISO 14001は環境マネジメントシステムの継続的改善を通じて組織の自主的改善を促すことで, 地球温暖化問題のような地球環境問題から地域の環境汚染に対しても貢献しようとするものであり, より多くの事業者においてこの規格が普及することが望まれる。<br>特に最近では, 地球環境問題以外でも, ダイオキシンや, 環境ホルモン等の有害化学物質, 土壌汚染, 廃棄物などの問題を考えると, 単に法規制を順守するだけでなくリスク管理の上からも環境問題に対して環境マネジメントシステムを確立しておくことが事業者にとって重要であり, ISO 14001の認証取得の意義があると考えられる。<br>認証取得は大手製造業を中心にISO 14001の認証取得が進んできたが, 現在は中小企業及び非製造業での認証取得が多くなってきている。<br>事業者がISO 14001を取得する主な動機としては, 環境保全活動の定着, グループ企業の方針, 企業イメージの向上, 国際化対応, 第三者による環境保全評価, 取引先からの要求, 企業のマネジメントシステムの改善, 環境リスク回避などがあげられる。ISO 14001を導入する狙いを明確にし, 導入の効果が具体的に得られなければ, 形式的で単に維持するためや実態と離れた過剰な環境マネジメントシステムにとどまる恐れもあり, 本報告では「シンプルなシステムの構築」の観点から, 審査の場を通じて感じた適切かつ有効なISO 14001の構築について紹介する。
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 59 (11), 1649-1657, 2005
紙パルプ技術協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206516321280
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- NII論文ID
- 130004492227
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可