製紙工場向け省エネ技術

  • 高石 優
    株式会社日立プラントテクノロジー 環境システム事業本部 技術本部

書誌事項

タイトル別名
  • Energy Saving Techniques for Paper Factory
  • 製紙工場向け省エネ技術 : エネルギの有効利用による経済性・環境性の両立
  • セイシ コウジョウ ムケ ショウエネ ギジュツ : エネルギ ノ ユウコウ リヨウ ニ ヨル ケイザイセイ ・ カンキョウセイ ノ リョウリツ
  • -Managing both Economic and Environmental Efficiency for Effective Utilization of Energy-
  • ―エネルギの有効利用による経済性・環境性の両立―

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抄録

2012年は,京都議定書の第一約束期間が終了する年であるが,昨年の震災以降原子力発電が機能しなくなってきていることからCO2排出量の増加が予想される。また,今年も厳しい電力環境の継続が予測され,省エネルギ活動(CO2削減)に加えて,特に夏季の電力需要増大を和らげることに注力しなければいけない状況となっている。<BR>弊社の省エネルギ活動としては,当初は半導体工場,液晶パネル工場など,大クリーンルームを有し空調システムに多大なエネルギを消費する工場を主体に取り組んできた。そして,近年では食品・化成品などを初めとする,他の業界での省エネルギ活動にも積極的に取り組んでいる。中でも,1980~1990年代に建設された製造工場は特に省エネ対策が遅れている傾向にあり,機器の老朽化更新を含めて省エネ改善が必須である。<BR>本稿では,以下に示す各項目に関して,紙パルプ技術協会の皆様の省エネルギ活動の一助となればと思い報告させて頂く。<BR>1)エネルギ削減活動の基本的な考え方<BR>2)半導体工場での省エネ活動の事例報告<BR>3)他業界工場での省エネ活動の事例報告<BR>4)今後の省エネツールとしてのヒートポンプ紹介<BR>5)弊社の主な省エネ技術紹介<BR>この機会をスタートとして,皆様と製紙業界の省エネルギ活動に取り組んで行くことを祈念しています。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 66 (7), 703-710, 2012

    紙パルプ技術協会

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