新潟工場の省エネルギーへの取り組み

  • 野崎 健
    北越紀州製紙株式会社 新潟工場 工務部 パルプ課

書誌事項

タイトル別名
  • Approach to Energy Saving in Niigata Mill
  • 新潟工場の省エネルギーへの取り組み : KP用役部門の省エネ
  • ニイガタ コウジョウ ノ ショウエネルギー エ ノ トリクミ : KP ヨウエキ ブモン ノ ショウエネ
  • -Energy Saving at Kraft Pulping Process-
  • ―KP用役部門の省エネ―

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抄録

2011年3月11日に発生した,東日本大震災と東京電力福島第一原発の大事故の影響により夏場の電力不足が懸念され,工場のみならず家庭においても電力節減対策が実施された。産業界・家庭・地域社会が一丸となって取り組んだ結果,計画停電も無事回避され,改めて省エネの重要性が認識されたと同時に,省エネを今後推進する上にも大きな経験となった。<BR>新潟工場も2009年にプロジェクトを立ち上げ,大型抄紙機を中心とした省エネルギー活動も2010年12月には省エネ目標値を達成し,エネルギー使用量の削減,コスト低減に大きく寄与している。<BR>本報では大型抄紙機省エネ活動以降,新潟工場で行なわれたKP用役部門の省エネルギー活動(第2回省エネプロジェクト活動)の取り組み内容及び事例を紹介する。<BR>なお,今回のプロジェクト活動の特徴及びガイドラインに関して一部紹介すると,<BR>1)高圧モーターのインバーター化の検討。流量変動の多い所の高圧インバーターの採算検討。<BR>2)省エネ実施判断基準5倍以下。判断基準は投資額÷年間増加収益で5倍以内を目処にする。これは,大型抄紙機プロジェクトの時と同じ数値である。<BR>この事を前提に省エネ案件を検討した結果,195件の各職場から出された案件の内,実施可能の案件は78件となり,目標省電力である3,000kWを達成し,3,097kWの省エネ予想値を出す事が出来た。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 66 (7), 681-685, 2012

    紙パルプ技術協会

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