ベルト駆動式脱水機の真空Box化による省エネ

書誌事項

タイトル別名
  • Energy Saving Introducing Vacuum Box instead of the Belt Drive Extractor
  • ベルト クドウシキ ダッスイキ ノ シンクウ Boxカ ニ ヨル ショウエネ

この論文をさがす

抄録

王子板紙(株)釧路工場L―1マシンはライナー原紙を日産1,370t/日で生産している国内最大級のライナーマシンである。L―1マシンの抄造するライナーは3層で構成されており,裏層がフォードリニア,中・表層がベルボンドフォーマーの抄き合わせ構造である。また,1974年の稼動よりフォードリニア部にはベルト駆動式の脱水機が設置されていた。<BR>本ベルト駆動式脱水機に使用されるゴムベルトは,年平均1.5反使用していたが,非常に高価であり,用品費の約1割近くを占める上,取替え作業負荷は高いことから,コストが安く,人手の掛からない設備の導入が望まれた。<BR>そこで我々は,以下のことを検証し,実施した。<BR>1)ベルト駆動式脱水機の駆動電流状況の調査等を行い,昨年5月に撤去<BR>2)フラットサクションボックスの脱水能力の選定を行い,同箇所にセラミック製フラットサクションボックスを導入<BR>3)真空風量減少による真空源見直し<BR>結果として,ルーツブロワー電力として190kWの省エネを図ることが出来ている<BR>本報ではその検討と操業経験および効果について報告する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 66 (7), 686-690, 2012

    紙パルプ技術協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ